福島の中高生を地元密着通訳ボランティアに

新型コロナによる急な休校。中高生の皆さんびっくりですね。
そこで中高生限定無料オンライン通訳道場を7回分用意しました。そもそも少人数ですが、その半数を福島県枠にしています。

なぜ?

福島での通訳は福島地元の言葉が話せる人がいい。地元の人がいつも通りに自然に話せるよう、通訳も地元の言葉で話せるといいのです。

地元の言葉は免疫でもあります。

実はこんなことがありました。

震災後、身内の用事で浜通りに出かけたときのこと。

ドイツ人らしいジャーナリストの方が日本人通訳をつれて地元の人に英語でインタビューをしています。盗み聞きするつもりはなかったのですが、気になる。

相馬中村神社の狛犬 2011年7月 相馬野馬追にて

ジャーナリスト「Do you think people still stay here because they cannot evacuate?」
通訳「 ここに残っている人たちは避難できない人たちだと思いますか?」
地元のおじさん「あー、そういう人もいっがもわがんないです。」(微妙に丁寧)
通訳「Yes, I think that’s right.」

ええええー!それじゃ「そういうことだと思います」になっちゃう。

地元の人が緊張しているのは明らかでした。通訳をしていた若い女性の日本語は標準語、英語はアメリカ英語。通訳養成を経ていない自己流であるのも明らかでした。

これか…

私にも福島に取材に行きたいという海外ジャーナリストからの通訳打診が頻繁に来ていました。条件は「実費以外は無償ボランティアで。プロでなくていい。英語が話せればいい。」

それって、通訳者にも福島にも失礼でしょう。そう言って断りました。

ああ、これなのか…

暫くするとドイツ在住の友人がFBで「福島に住んでいる人たちは本当は避難したいけれどできない人たちだ。福島は住むところではない」というドイツの記事をシェアしているのを見かけました。

あのとき見かけたドイツ人かどうかはわかりませんが。

友人は「日本にいると日本のことがわからないでしょう」のようなコメントもつけていました。

ご立派なドイツからのありがたいご託宣、と日本在住の友人たちも浮き足だったのです。

何度バカにされたら気が済む?日本辺境コンプレックスここに極まれり。どいつもこいつも本当にバカか?

以来、私は福島の免疫として中高生に地元密着ボランティアになってほしいと願ってきました。

新型コロナウィルスによる休校を機会として活かします。

福島のみんな、来らっせ!(いや、みんな来たら困るんだけんじょも)

中高生3月限定無料オンライン通訳道場はこちら

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