通訳の準備、ネット検索で損をしていませんか?
「外国語が話せることと通訳できることはまた別。通訳は事前準備が仕事の8割です。」
ここまではよく聞く話です。差がつくのはこの先。
「わかりました。子どもの感覚・運動発達と学習がテーマですね。」
エージェントから通訳を頼まれ、テーマを聞いた途端にネット検索をしていませんか。初回の打ち合わせにネット検索したものをこれでもかとプリントアウトして持参したりしていませんか。
そのプリントアウトを眺める依頼主の視線はどうでした?冷たかったのでは?
初回の打ち合わせにプリントアウトしていくべきは、依頼主のサイトです。
通訳者は門外漢であることを肝に銘じましょう。ある分野の通訳を重ねたとしても、現場を持たない立場であることを心に留めましょう。
最初にすべきは検索ではありません。門外漢の検索が門外漢の視野を超えることはありません。
まず依頼主に連絡をとり、できる限り素の状態で直に話を聞きます。まず大切なのは依頼主を知ること。その思い、志を聞くこと。専門知識はその次です。
「ああ、この人は自分の思いを理解し、共鳴してくれた。」と思ってこそ、依頼主も喜んで専門資料を見せてくれるというものです。おすすめのサイトも教えてくれることでしょう。
検索するとしとしたら、ここからです。
ものごとには順番があります。
検索の仕方は次稿にて。検索でなんとかなる領域はまだ楽な方です。