【レガシーlegacy=遺産】はもともと勘違い?
このごろよく耳にするフレーズ、「オリンピックのレガシー」。
確かにロンドンオリンピックでもさかんに言ってました。当時のロンドン市長、ボリス・ジョンソン氏も競技場は大事なレガシーだ、室内スキー場にしようと言っていたけど、どうしたのかしら。最近おとなしいですね。

レガシー=後世に渡すに足る財産という意味のようですが、これ、もともとそういう意味ではなかったようです!
legacyはlegatus=遣わされた者、大使、公司というラテン語がもと。ところがこれに似ているlegantia=遺産というアングロラテン語とごっちゃになったというのです。
混乱はここで止まらず…
leg-といえばlegal, legitimate, loyalのようにlex=法を連想します(Regal, RoyalはRex=王様由来です)。Oxford Word Originsもlegacyをlex由来としていますが、同じOxfordでも Elementary Latin Dictionaryは別としています。明言できません。
こういうことを一生探求している人もいるんですねえ。
まるで役に立たない話になってきましたので、ちょっと面白いフレーズを。
- legacy-hunter 遺産目当ての求婚者
- legacy duty 相続税
いろいろお持ちの方も大変。
おあとがよろしいようで。