あら!出版からもうすぐ8年「動きこそいのち」
文字だらけの今日、私たちは言語の音声を音楽として十分に体験しているでしょうか。
オイリュトミー目には見えない音楽や言葉の音を、動きを通して目に見えるようにする身体芸術。その名は「美しいリズム」というギリシャ語が由来です。人に見せるための舞踊とはだいぶ違います。私は「動きを通した目覚めたままの瞑想」のように感じています。
こちらのDVDブック「動きこそいのち」はオイリュトミーをDVDと本で紹介しようという試み。オイリュトミストのヘルガ・マイケルズさんは美しくて、おちゃめで、子どものようでエレガントな方。オランダ生まれでアフガニスタン育ち、アメリカ在住…どこか漂白の魂の持ち主、という雰囲気がありました。
「翻訳」に私の名前がありますが、実際はいわゆる翻訳ではなく…
①インタビュアー、高木さんが日本語でいろいろ言う→②ヘルガに日英ウィスパリング通訳→③ヘルガが英語で返事→④高木さんに英日逐次通訳
これをぜんぶ録音、日本語部分を文字起こししたものです。
日本の方の話し言葉をそのまま文字起こししても主語がなかったり、文末が決まってなかったりで「???」なことが多いもの。通訳がこれではいけません。話し言葉の音楽感と書き言葉の確かな構造が大切。
編集者の方が素晴らしくて、かゆいところに手が届く注をつけて下さったのも嬉しいことでした。
ほんの少しですがこちらで動画ご覧いただけます。