通訳者の注意集中パターンは?
専門知識の多い人と少ない人の注意集中について、面白そうな論文が新聞で紹介されていたので、ウェブ上でざっと読んでみました。
Natureがウェブで公開している東大の植田一博先生たちの論文です。

こんなに大雑把にまとめては申し訳ないことこの上ないのですが…
「専門知識の多い人は対象の細部に集中して、ぶっとんだ新しい発想が難しくなることがある。専門知識の少ない人は、対象の周囲も視野に入れて、新しい発想もわりと容易」というような内容です。
ははあ。
通訳藝術道場では、この「専門知識の多い人」と「少ない人」の感覚を超高速で往来するワザを磨いているように思います。
しかも、「専門知識」への迫り方はビョーテキです。「私は語学科卒の通訳なので○○は専門じゃないから…」という言い訳は通用しません。
この往来の感覚は、第3の視点があってこそと思います。
以前、通訳の認知科学を研究したいと思ったこともありますが、どうもピンとくる大学院がありません。ピンとくるところは「開講中止」。おやおや。
ならば、同志を共に稽古しながら顧みたほうがよい。
そんなときに、通訳の仕事を始めたころに出会った「言語造形」の諏訪耕志先生に嬉しいお誘いをいただきました。
言語造形と通訳藝術コラボ②オンライン対談「中高生の『なんで英語やらなくちゃいけないの』に本気で応える」10月30日に迫る!