ノートルダムの火災に思う
ノートルダムの火災、
どれほど衝撃的で、悲しいことでしょう。
国を超えた慰め、励まし、協力により
再建のプロセスが幸せなものとなりますように。
でも、再建されるノートルダムもいつかなくなるのです。
私たち人間、ノートルダムをはじめ私たちが作る
目に見えるものはすべていつかなくなるのです。
それがいつかはわかりません。
今日でもおかしくないのです。
「我らを憐みたまえ。」
だから、今日まで共にいられたこと
今日も一緒にいられることは奇跡です。
そのことを喜び、感謝できますように。
「我らに安きを給え。」
私たち人間、私たちが作る目に見えるものは
いつか なくなる。ノートルダムも。
それでも、人が人を想うこと、
ノートルダムを作り出した精神は
引き継がれる。
「我らを照らし給え。」
だから、その時がきたら安らかに地上を去ることができますように。
去ろうにも去れないもので地上を満たすことがありませんように。
「 不生不滅、不垢不浄、不増不減…
羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦」
(引用:ミサ式文および般若心経)