通訳道場★朝活とシュタイナー「魂のこよみ」
通訳道場参加者限定の朝活。月12回朝8-9時にzoomで稽古(!)しております。
これがいいんです。毎回それぞれ話す内容を準備するのですが、まあ、人の話には思いがけないこと、教わることばかり!話す方も通訳してもらうつもりで話しますから、話し方が整ってきます。相当長いまとまりを通訳していますが、生き生きときれいに訳せています。友人同士ですから、平板な従来型通訳口調ではおかしいですもんね。
今日の話題は…中国で優秀な警察犬のクローンを作ろうとして議論になっているということと、トランプ大統領がグリーンランドを買い損ねてへそを曲げてデンマーク訪問を取りやめたということ。
通訳し合うだけでなく、意見交換もします。
この2つのテーマを重ねて透かしてみると…「対象意識」という言葉が浮かんできました。
自分以外のものごとを「対象」と捉え、意のままに操ろうとする態度のことです。そこに共感や想像はありません。「対象」に与えた痛みをやがて自分も味わうことになるとは思わずに…
私にはシュタイナーの「魂のこよみ」20週目の詩が気になりました。
実はドイツ語祭り(=学習)の一環として、週ごとの「こよみ」の詩を訳そうと思い立ったところでした。

訳そう、と思うと能動スイッチが入ります。ひとこともゆるがせにできません。ああでもない、こうでもない、ここはどうして言い換えてあるんだろう。この語の語源、おおもとの仕草はどんなだろう。もう、ずっと考えています。覚えてしまいます。高橋巌さん、秦理絵さんの訳も、訳者の頭の中を想像しながら、ありがたく拝見します。
これが読者として受け身なままでいると、「シュタイナーってなんか難しい。訳語がカタいんじゃない?」と浅はかなブータレに終始しがちです。
で、あくまでも私訳の試訳ですのでお手やわらかに…
So fühl ich erst mein Sein,
Das fern vom Welten-Dasein
In sich, sich selbst erlöschen
Und bauend nur auf eignem Grunde
In sich, sich selbst ertöten müsste.
-Rudolf Steiner
こう私は感じる、自身の在りようを-
遠く世界存在から離れては
己のうちに、己を消し去ることになり
己のみに拠り立てば
己のうちに、己を死なせることになると。
(「魂のこよみ」第20週 冠木友紀子 試訳)
グーグル翻訳もがんばっています…でも、詩や哲学は苦手ですねえ。
それが私が最初に感じる方法です
世界の存在からは程遠い
それ自体で、それ自体を消すために
そして、独自の根拠に基づいてのみ構築
それ自体で、自分自身を殺す必要があります。