通訳学校ですぐに上手くなる人、ならない人は何が違う?

「あ、このままじゃこの人…」通訳学校のレッスンでクラスメートの訳文を聴くと一瞬でぴんときたものです。

え、何がって?

プロになれるか、なれないかです。

ああ、これでは難しい…と思う人の訳は、誰のどんなメッセージを訳しても、一本調子に生硬で単語おきかえ訳。そもそももとの英語は生硬でも聞きにくくもないわけだから、それでは通訳したことにならない。通訳者に生硬さと聞きにくさを加える権利はないのに。

あれ?ふだんの日本語のおしゃべりはそんなことないのに…。

ふだんの自分の日本語なんて仕事ではつかえない…?

それは由々しきことを承る。ただし、チャンスです。自分の日本語を育て直してください。

春の芽吹きは凍てつく冬に準備してこそ。スウェーデン、イエルナにて。

 

言葉は全員参加の文化遺産聖火リレー。ゼロから自分の言葉を作り上げていると思ったら大間違い。これまでの何百年の蓄積から借りて、新しい組み合わせを創って、これから来るひとたちに預ける。

今からでもよいものを拝借することです。永遠の流行を遠慮なく拝借することです。

自分の人生体験を超えた言葉の幅をもつためです。自分の人生体験=言葉の幅、では自分のことしか語れない。

仕事はまず他者のためにすることです。言葉の幅も他者の幅に合わせましょう。

普段からできることとして「永遠の流行」の暗誦をおすすめします。試験勉強としての暗記と芸としての暗誦を混同してはなりません。

ぐんぐんのびてプロ通訳になる人は、言葉の仕込みが違う。ただ瞬発的な思いつきだのみではありません。ひらめきは氷山の一角。とんでもない氷山を仕込んでいる。

通訳道場★横浜CATSでは全員「外郎売の口上」、英語のストーリーをいくつか暗誦します。

感覚が変わったとき、それまでの問題が消えているってよくあることです。

通訳道場★横浜CATS 第3期 スケジュールはこちら

 

 

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