「間違ってもいいから言ってごらん」???
「間違ってもいいから言ってごらん」
英語のレッスンでよく聞くでしょう?
私は決して言わない。
これで嬉々として口を開く学生なんて見たこともない。
間違っているのわかっているくらいなら、直せるってば。
間違っている気がするけどそれができないから、もじもじしているんでしょ。
このまま「あー、そこ間違ってる」とわかる他人に口を開く。
それが楽しいか楽しくないか、考えなくてもわかるでしょ。
先生はこのもじもじ感を大事にしようよ。
若い人たちってちゃんと自分のこと気にしている。
寝ぐせがとれないだけで学校遅刻したり…
毎朝40分もかけてお化粧したり…
お化粧が間に合わないだけで巨大マスクで覆面したり…
このセルフモニタリング能力を活かそうよ。
「ばかみたいなことに時間かけてないで勉強すればいいのにねえ」なんて言う先生、
あなたは気の毒なオバサン。
セルフモニタリングが最大限になるのは、憧れを掻き立てられたとき。
憧れに近づきたいと願えば、べらぼうな言語インプットなんて当然の副産物。目的とするまでもない。
え?グループレッスンだから一人ずつ違う憧れでは困る?
あのねえ、まず先生が憧れられる存在でいてください。
通訳レッスンでは「間違ってもいいから訳して」いる暇はありません。とにかく本物で包囲する。
ひたすら聴く。べらぼうにインプットする。モデルを示す。
アウトプットはそれからでいい。
ヴァリエーションは生まれても間違いはまれ。
コミュニケーション=発信力?
Bullshit.