クリスマスは何日ある?
あらやだもう12月。年賀状、クリスマス、大掃除、お正月の準備。
子どもたちはクリスマスプレゼントにお年玉で大喜びだけど…
ご存知でした?
日本は海外の2倍忙しい年末だって…
子どもたちに2重プレゼントしているって…
「クリスマスの12の日」という早口言葉みたいな歌がありますよね。あれ、おかしいと思いませんか?12日もクリスマスを祝っていたら…松が明けてしまう!
そう、それでいいんです。クリスマスは12日あるんです。26日にツリーをひっこめなくてもいいんです。
もともと東方教会も西方教会もクリスマスは12月25日に祝っているつもり。ただ東方教会はユリウス暦、西方教会はグレゴリオ暦を使ったので日にちがずれました。東方教会のクリスマスは西方では1月6,7日に相当することに。
2つクリスマスがある!ラッキー!…いえ、ケーキ屋さんはともかく教会はそうもいきません。どちらが本当のクリスマス?
さいわい(かどうかはわからないけれど)、東方教会のクリスマスの意味合いは西方とは少し異なっていました。イエスの誕生だけでなく、誕生からヨルダン川での洗礼までの少年時代すべてを祝う日だったのです。
そうか、ちょっと違うんならそのまま両方とっておこう…!2つのクリスマスの間の12日間を「クリスマス節(降誕節)」としよう、ということになりました。
1月6日からはヨハネによる洗礼の意味が失われ、「東方の3賢者」と会った日とされるようになりました。
なんだか理屈っぽいこじつけのようですが、「あ、それいいかも」と受け入れられるにはそれなりの条件もととのっていたようで…
もとよりイエスが12月25日に生まれた根拠はありません。
陰極まった冬至を過ぎ、陽に転じて間もない数日。太陽の復活を確かめ、祝うのは何よりの喜びだったことでしょう。そして自然界を育む太陽に、魂の太陽=イエスを重ねたのです。
まあ、日本だと親戚や近所の手前もありますから、クリスマスツリーだけでは苦しいものがありますね。「出しっぱなしだけど、具合でも悪いの?」なんて親切なご近所さんに心配かけてはいけません。いっそ門松とのハイブリッドにしてはいかが。
いずれにしても、行く年くる年、静かに感謝するひとときを大切に。
言葉は文化遺産、道場ではひとつひとつの由来、イメージを大切にしています。