クリスマスは何日続く…?(12月25日)
天皇誕生日に続いてクリスマスイブ、クリスマス、と何やらおめでたい日本です。
…が、
まもなくケーキは大安売り、ツリーも片づけて、大掃除が済んだら門松をだして鏡餅をお供えし…忙しいですねえ。
こんなに忙しいのは日本だけですよ!
日本のクリスマスは何日続くのでしょう。
イブと当日の2日?
あらあら、それでは忙しいのも無理はありません。
本来は、クリスマスだけでも12日続きます。
12月25日の当日から、東方の3博士がイエスにまみえたとされる1月6日(教派によって前後)までがクリスマス節、降誕節です。ですから、ツリーを片づけて門松にすげかえることもないのです。日本式でしたら、はじめから門松でいかがでしょう?
このクリスマス節の前にも待降節、アドヴェントと呼ばれる4週間にわたる「静かに待ち望む」ときが設けられています。
そう、教会暦はとても呼吸が深くて長いのです。
とはいえ、イエスが12月25日に生まれたわけではありません。
この日がクリスマスなのは、北欧の「太陽の復活」、つまり冬至を祝うお祭りにかさねたため、と言われます。自然界のめぐり、冬から春に向かうはじまりと、人間の魂の救いのはじまりを重ねたのは、なかなか粋な計らいではありませんか。
プレゼントを買って、おいしいものを食べてうかれたくなるのもわからなくはありません。
中高生の頃は私も「日本のクリスマスは堕落している!」などとピューリタンらしく目をさんかくにしたものですが、このごろは「まあ、よきにはからえ。少しはひとのことを思えよ」といいかげんになってきました。
さて、三人の博士の贈りものと、冬至から春にいたるまで、の2つの深いメッセージを次稿にて。
クリスマスおめでとうございます。