ボランティアの意味は「無償奉仕」?

あなたの周りにこんな人はいませんか?
「ボランティアって無償奉仕」
「仕事としてお金を頂くほどのレベルでないのでボランティアで…」
両方ともちょっと違います。

volunt- はラテン語の「意志」に由来。ボランティアは「自らの意志により行動する者」という意味。だから「志願兵」という意味にもなる。教室で先生が「誰かやってみたい人は?」と呼びかける時も「Any volunteers?」というのがお決まり。

報償の有無やスキルのレベルのことではありません。

ストックホルム近郊の農場。ボランティアが大活躍。

どんな事業も始まりはたった一人のボランティアかも。まだ世間は気づいていないけれどやがて喜ばれるはず、と信じて始める。ときには無償ボランティア以下の局面もある。でも、世間が価値を認めれば立派な有償ボランティアになる。世間からの報償を再投資、分かち合えるようになる。

だから、本当に必要で大切と信じていることがいつまでも完全無償ボランティアなのは心配。それで気持ちが晴れ晴れとしていればいいけれど、苦い気持ちをひきずっていませんか?仕組みそのものに無理がありませんか?海外の方法をそのまま持ち込んでいませんか?それって誰のため?

こういうこと、自主教育の場でよくあるようですが…大人の疲れを子どもは感じとりますよ。

報償は現金に限りません。参加すること自体がステイタスになる、畑の野菜を穫り放題、なんていう場合もあります。

人が価値を生み出したのに何も動いていないのは…私なら落ち着きません。何らかのお礼をして、そのお礼をさらに活かしてもらいたい。あなたところは大丈夫ですか?

実は私、学校運営には目利き、一家言ございます。それは通訳道場に活かしますが…お困りの折はご一報を。

”In terra pax hominibus bonae VOLUNTATIS”
地には平和、志善き人にあれ。
(ルカ 2章14節)

 

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