「ホテルに内定したけれど英語が心配で…」
大学4年生のAさんは外資系ホテルに就職内定。卒論も無事出せそうで何の心配もないのかと思ったら…
「英語が心配なんです。」
え、だってそれが強みだったのでしょ。
「でも、TOEICと仕事は違うと思うんです。」
えらいねえ、わかってるねえ。で、どう心配なの?
「いろいろ英語を使う場面はあると思うんですけど…」
やりながら覚えるんだっていいんじゃない??
「私、あ、だめだと思うと引きずっちゃうんです。」
律儀だねエ。じゃ一番避けたいのは?
「フロントで、外人のお客さんとお話が通じなくて、いらいらさせちゃって、行列になって、先輩からも叱られて…」
ちょっとちょっとずいぶん妄想が否定的。で、どうする?
「それを相談してるんです!何かいい本ありませんか?やっぱり語学留学したほうがよかったですか?先生、補習してもらえませんか?」
ちょっとちょっと、落ち着いて。
本も留学も補習も保留!
だってあなたが働くのは皇居の前のあのホテル。さ、行ってみましょ。私は2時間くらいしか付き合えないけれど、あなた時間あるでしょ。3日くらい、柱の影からでもフロントを観察してご覧。どんなお客さんがきて、どんな困りごとがあるのか、実際にのぞいてごらん。そのときどんな言葉が使われているか、聴き耳を立ててごらん。それ、英語で言える?
それから本を探したり、辞書をひいたり、私に訊いたりすればいい。
高校時代までテストのための暗記は嫌いだった、って言ってたわよね。でも仕事の英語となるとあなたはどんどん吸収した。あなたは自分が人に勝つことにはあまり興味がない。でもきちんと人の役に立とうと思うと燃えまくるタイプ。
だから大丈夫。社会人になってからどんどん伸びる。
さ、ネガティブな妄想や教室でのお勉強は卒業して、一足早く現場に行っちゃおう!
こんなかわいい学生をつまみ出すほど大人はケチじゃないと思うよ。
大人もどんどん現場に行きましょう!情報を教師、教室が独占していた時代はとっくに終わっています。