若者に投票を促す前に考えたい
こんにちは!通訳藝術道場の冠木友紀子です。
先日、私と同世代に人たちの集まりで、子ども世代、つまり20代の人たちの投票率が低いことが話題になりました。
「投票に行く時間がもったいない。スマホでできればやるけど。」
「投票する習慣がないんです。」
そんな声に親世代の真面目な人たちはがっかりしているようです。
まあ、確かにね、棄権はほめられたことじゃありません。
でも、毎回投票している私も、彼らの態度に「なんかわかる」感じがしています。
たぶん、彼らはその違和感、虚しさをうまく言葉にしていない。
けれど、そのハラで感じているバカバカしさは本物では?
これは私がいつも思うことですが…
共同体の大きさには最適サイズと最大限界があるのでしょう。
日本はもう共同体の最大サイズを超えている。投票行動には儀式的意味しかない。
若者はそのことを感じているのではないでしょうか。
だって、選挙に行かなかったという学生も、大学での選挙は投票するそうですから。
そんな若者に精神論として選挙権を説いても、それこそ空しいでしょう。
共同体の最適サイズなどということを想ったのは、震災後、福島県浜通りの自治体の首長さんたちをテレビで見た時です。
はっとしました。なんといい顔、いい眼差し…。町や村の人たちを知っている人の顔でした.
この人たちの共同体はちょうどいいサイズだったのだ、と思いました。
一方、選挙直前だけ騒音公害くり広げる方々は…
共同体がサイズ限界を超えてもそれ以前の仕組みで回そうとすると、いろいろなところで悪循環が始まるようです。
一例をあげれば、投票率がどんなに低くても選挙が成立してしまうこと。
こんなこと、多くても2000人程度の中高の生徒会では通用しません。「おかしい」という声が上がり、全体に響きます。
総選挙が始まって以来、世界でも日本でも想定外に人口が増えました。一方、仕組みは修正の限界を超えているのではないでしょうか。
ではどうすれば…
いま、切り札として注目している考え方がありますが、それはまた後日。
若者たちよ、おばちゃんはシステム思考が好きなのだ。今日の推測はどのくらい当たっているかい?
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