もうクリスマス?!いえいえまだ。

えーっ!こないだハロウィンだと思ったのにもうクリスマス。なんてこと、あっという間でいやになっちゃう…

いつからこんな風になったのでしょう。

もともとクリスマスはひたすら待ち遠しいもの。いつ生まれるともしれないメシアを待ち続けたユダヤの人々にとって。冬の暗闇のなか、春を待ちこがれたヨーロッパの人々にとって。

のちにクリスマスに先立つ4週間をアドヴェント “Advent”と呼ぶようになりました。アドヴェントリースのろうそくは1週ごとに火を灯していきます。おのずとクリスマスの日曜に4本すべてが灯るのを思い浮かべずにはいられません。

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さて、ADVENTはラテン語由来。ラテン語は偏と旁にわけると絵姿、しぐさが現れます。

AD「~に近づいて」+VENT「来る、行く」

メシアが「こちらに近づいてくる」のを想う時、ということです。かつては祈りと断食で身を浄めて過ごしたそうです。レストランを予約し損ねた諸君、今年はこの手でいきたまえ。

何が何に近づくかによって意味も変わります。冒険のadventureなら「未体験のこと」に「近づいていく」でしょう。

クリスマスを待つイギリス中西部、チェスターの古い街並み。2011年撮影
クリスマスを待つイギリス中西部、チェスターの古い街並み。2011年撮影

今年は11月27日から始まっています。この日、私は大好きな人たちと素敵なEVENT=E「外へ」+「来る、行く」を共にしていました。いやいや、寒空の下、お出かけしたわけではありません。内なるイメージを「外に」「出す」=イベントを催すってそういうことですね。それぞれが内的に一歩踏み出しあって、素敵な出会いが生まれたことを感謝しています。

さて、お楽しみはこれからだ。

ラテン語を知っていると語彙が激増するのは当たり前、単語の絵姿が見えるようになり、訳語がクリエイティブになります。だから、野暮な訳をしておいて「辞書に書いてありました」なんて自縄自縛はただのサボり。通訳道場では許しません。自由を無駄にしてはいかん!

 

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