地元で通訳するなら○○を活かして!

いかがお過ごしですか?
先日、通訳勉強会には九州、関東と
諸地方からご参加いただきました。

で、不思議に思ったことがあります。

みなさん、必死にメモを
取るけれど、
通訳が共通語の
読み上げだったのです。

たしかに東京にあるNHKやサイマルの
仕事ならそれでいいです。

でも、そうでないとしたら…

ずいぶんもったいないです。

通訳口調のぎこちなさは
共通語の読み上げも
一因です。

共通語で丁寧に訳しても
自信のなさは隠せません。

共通語は明治維新以降に
薩長が東京の山手言葉を
中心に作り上げた
歴史の浅い表現です。

中学校からの英文和訳では
参考書の解答例も
もっぱら共通語ですから、
そういうものだと思うのも
ごもっともです。

しかし

見過ごせない事態を
目撃したことがあります。

東日本大震災後のことでした。

私は大好きな福島の
相馬野馬追に出かけました。

すると、南相馬の市街地で
海外のメディアらしき人たちが
地元の人にインタビューを
しているところに
出くわしました。

通訳が地元のひとでなく、
東京から同行した
アマチュアのようで
苦労しながら共通語で
通訳していました。

(実は、私もボランティアで
海外メディアに同行して
通訳してほしいと頼まれ、
断ったことがあります。)

皆さんも地元の言葉と、
共通語でとでは
話す気分が違うでしょう?

福島の人たちは緊張して
共通語で話そうと
努めていました。

一生懸命答えますが、
通訳に話を合わせている
という感じで、
地元の言葉で話す時の
勢いはありません。

このメディアは
福島など人の住む所でないと
決めてかかってきた
ドイツのものでした。

案の定、しばらくして
あるドイツのメディアに
福島は人が住むところでないと
言う記事が載りました。

それをドイツにいる日本人が
日本にいる日本人は
日本のことがわかっていないと
SNSで共有しました。

すると日本にいる日本人が
やっぱり海外にいる人は
すごいね、と共有する
体たらくです。

もういい加減にしてほしい。

方言ごとに通訳が必要です。

その土地の人たちが信頼できる
心のままに話せる言葉を
持っている人に通訳してほしい。

プロ通訳の方も
地元で活躍する機会があったら
ぜひ地元の「方言」を
大切にしてください。

なので、坂東者の私は
西日本には
めったに
行かないのです。

メモ取りであたふたしては
地元の方言で自然に通訳する
どころではありません

そのためにも記憶力を
日頃から高めておきたいですね。

そして、ぜひ懐かしいおじいちゃん
おばあちゃんの声を
覚えていてくださいね。

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