水原氏は通訳の枠を超えてません!
大谷さん、思いがけないことに
なりましたね…
「冠木さん、大谷さんの所行かないの?」
なんてときどき言われますが、
行ってもいいけど、呼ばれてません。
それに、
「アラ翔平君、お母さん来たの?」
なんてことになっちゃいます。
まあ翔平君のような息子がいたら
どんなに楽しかろうと思いますけど。
メディアでは連日、
水原一平さんの大谷選手への
これまでの献身ぶりが
「通訳の枠を超えていた」と評判です。
本当にそうでしょうか?
たしかにスポーツ賭博に手を出して、
本当に大谷さんの口座にコッソリ
アクセスしていたら、
そりゃ通訳の枠を超えていますが…
それは通訳に限らず、
どんな職業についていても
やっちゃいけないこと。
水原さんが通訳の枠を超えていたと
言われるのは
野球の練習にも参加したり
大谷選手を練習場へ送迎したり…
それだけじゃなくて、
アメリカで安心して暮らし
野球に集中できる環境を整えようと
切れ目ないサポートをしたこと。
でもね、私はこれからの通訳者は
そこまでやって当たり前だと
思いますよ。
通訳が外国語と日本語の間で
言葉を置き換える仕事だけしていれば
済んだのはもう60年前の
昭和の話です。
昔は通訳の人数が少なかったので
ひとまず言葉を訳しながら
いろんな現場を飛び回って
いたのです。
それがかっこいいと思われた
時代でした。
今は、腕の良し悪しは
ずいぶん差がありますが(!!)
通訳をする人も増えました。
なので、あちこち駆けずり回らなくて
大丈夫。
「私はこの分野に貢献しよう」と
決めたらそこに留まる方法はあるはず。
いったん心を決めればおのずと
仕事の質も人間関係も変わります。
私にとってはバイオダイナミック農法が
そのひとつです。
主催者、講師のみなさんとは
まだ天にいた頃から、
地上で会おうと決めてきた
兄弟姉妹のような気がします。
講座前の集客や
会場の音響や照明、
小冊子の作成にも
遠慮なくアイデアを出しています。
「うまく回るにはどうしたら?」
と考えて参加するんです。
これって「経営」そのものです。
そして通訳するときも、
「この人たちの仕事をもっと知らせたい」
「この分野を盛り上げて社会に貢献したい」
と願っています。
有名なあの3人のレンガ積みの
たとえ話にも似ています。
何をしている?と訊かれて
答えは三者三様。
「レンガを積んでいる」
「教会を建てている」
「神を賛美している」
下請けの時間賃労働として通訳を
請け負って言葉を訳すのに
精いっぱいなのは
「レンガを積んでいる」レベル。
駆け出しの頃はそれも仕方ありません。
でもあちこちでレンガを積んで
通訳に自信が持てるようになると
関心のある分野の通訳に
力を集中したくなるものです。
そしてだんだんと
「教会をたてる」
「神を賛美する」ほうへ
心構えが変わっていくのです。
そうなると、契約も
下請け時給労働から
かわっていくはずです。
仮に、税金や経理の関係で
時間賃労働の形をとっても
1500円、2000円ということは
ないでしょう。
私は人を下請け扱いしませんし、
自分もされたくありません。
常に互いにチームの一員、
友人同士でありたいと
願っています。
あー、だからこそ!!
水原さんの仕事の仕方は
とても幸せだったはず。
こんなことで終わる人では
ないでしょう。
ここを通らないと行けないどこかへ
道が続いているよう願います。
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